まーにゃ@エンタメ系火事場エンジニアの日々

数々の「火だるまプロジェクト」を安請け合いし何度でも復活する 「自称・不死身のエンジニア」の物欲まみれの日々をつづる

【車編】「ブレーキフルードのDOT規格」と「TRAVIQ」と私

【車編】「ブレーキフルードのDOT規格」と「TRAVIQ」と私
と題しまして小話を1つ。
修理完了で、SHOP社長から 車を受け取った際に、
ブレーキフルードのDOT規格」について、
TRAVIQには、もともとDOT3のものが入っていたらしく
「外車で性能の低いDOT3は基本入れない。
うちも、DOT3の在庫はもっていないので、
DOT5を入れておいた」とのこと。
社長の配慮に感謝です。
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ブレーキフルードDOTとは日本のJISのようなもので、
米国自動車安全基準で定められいる規格のことです。 
ブレーキフルードの性能を表すランクとして一般的に使われています。
このランクブレーキフルードの沸点特性を定めもので、
DOT3~DOT5.1に分かれています。
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基 準主成分ドライ沸点ウェット沸点粘度(100℃)粘度(-40℃)ph値
DOT 3グリコール205℃以上140℃以上1.5cst以上1500cst以下7.0-11.5
DOT 4グリコール230℃以上155℃以上1.5cst以上1800cst以下7.0-11.5
DOT 5.1グリコール260℃以上180℃以上1.5cst以上900cst以下7.0-11.5
DOT 5シリコン260℃以上180℃以上1.5cst以上900cst以下7.0-11.5
<沸点が低いとなぜ駄目なの?>-------------------------------------

山道やサーキットでスポーツ走行をするとブレーキパッドの温度は300℃以上になります。

この熱がキャリパーを通してブレーキフルードに伝わり、フルードの温度が200℃以上になることも

しばしばあります。

沸点が200℃以下になっているブレーキフルードでこのようなスポーツ走行を繰り返すと

フルードが沸騰してしまい液体が気化して沢山の気泡が油圧ラインの中に現れてきます。

こうなるとブレーキペダルをいくら強く踏んでも気泡を圧縮するだけでブレーキが全く作動せず、

非常に危険な状態になってしまいます。この状態のことを【ベーパーロック現象】と呼びます。

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ということで「自動車教習所」で習ったことがある「べーパーロック現象」という
キーワードがでてきました。いや、それは違う、ハイドロプレーニング現象でした。
それはおいといて、DOT値が高いに越したことはない。
TRAVIQはファミリーカーとして売るいうことでSUBARUさんでDOT3で
えーやろにしちゃったんでしょうね。
(NETで調べてみるとトラヴィックの大きな特徴のひとつは、
 ドイツのアウトバーンを7人フル乗車状態で時速170km/hで安全に
 巡航・長距離移動ができるように設計されていること)
https://ja.wikipedia.org/wiki/スバル・トラヴィック
今回、ブレーキフルードについて1つ 知識が得られました。
では・・また・・:_;)/