まーにゃ@エンタメ系火事場エンジニアの日々

数々の「火だるまプロジェクト」を安請け合いし何度でも復活する 「自称・不死身のエンジニア」の物欲まみれの日々をつづる

【ライフハック編】「2023-1005@混ぜるな危険!(1)試作編」と「リーダは傭兵から学べ」と私

「2023-1005@混ぜるな危険!(1)試作編」と「リーダは傭兵から学べ」と私
というネタで話を進めてまいりましょう。
「混ぜるな危険!」大槻ケンジさん@筋肉少女帯が歌う
アニメの主題歌でございます。
まさに今回の小話にどんぴしゃ。。
使わせていただきます。
「おらおら!!ちゃっちゃとやれや!
 モタモタしてると傘で目をつくぞーー!!」
という、オソロシイ 掛け声とともに現れる
「口は悪いが、頼りになる」
リーダとは、こういうもんだという立ち振る舞いを
背中で見せてくれた
”傭兵部隊(派遣会社)”からやってきた
最終兵器の方のお話です。
<★登場人物★>ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「まーにゃ」・・・「シンジー部長」のお願い攻撃に
         折れて、京都から東京に
         チーム立て直しに向かう
         ババを踏まされた男。
         いつも「火だるま」エンジニア。
「シンジ―部長」・・京都事業所
         エンタメ事業部長
         「まーにゃ」の上司
       
「シンポン部長」・・東京事業所
         エンタメ事業副部長
         「スポコン」型上司
「キムジョン部長」・・メカトロ設計部部長
         「デストロイヤー」型上司
「イトコン」・・・・エレキ設計担当
※この話の”キーマン”:取り扱い危険人物
※協同できれば、部長連中をなぎ倒すほどの
バルサン」・・・・メカ設計担当   
「フナッシー」・・・試作担当
          岡本太郎ばり「爆発芸術」
          到底量産できない試作品を
          しれーっとつくった張本人
「コージ」・・・・・潰れたチームの企画担当の生き残り
「ノリサン」・・・・潰れたチームの開発担当の生き残り 
「マッキー」・・・・運悪くプロジェクトに採用された
          元気いっぱいの凄腕デザインリーダ
「キンチャン」・・・「マッキー」チームのデザイナ
「レイコ」・・・・・「マッキー」チームのデザイナ
「ドラチャン」・・・「コージ」「シンジ―部長」に
          「困ったら”まーにゃ”に相談」
          という悪知恵をふきこんだ
          諸悪の根源。
          
「トーサン」・・・・京都開発部のソフト開発リーダ
          ※本人の時間感覚がモンゴル系のため
          ※ソフト開発にたびたび、遅れが発生
          ※最終的に、納期に追い込まれた
           「まーにゃ」がキレて
           リーダ職を更迭される。
「オカチャン」・・・京都開発部の別チームの光学担当
          「フナッシー」の大学の後輩
          ※いつもニコニコだが、
          ※納期に対して冷徹な判断をくだす。
          ※フナッシーの意味不明なこだわりを
          ※容赦なく切り刻む必殺仕事人。
「黄色いおっさん」・・謎の伝説的カメラマン
          来ている服はいつも「黄色」
          「シンポン」部長と仲が悪い。
          がいろいろと教えてもらった。
「ハマチャン」・・・・購買担当
          いつも冷静沈着で「まーにゃ」の戦友
          コンパクトだが頭の回転が速い
          戦略家のため「腹黒ハマチャン」
          と言われている。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
役者が揃ったところで、話を始めましょう。
とある年の3月末、
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
・ジェームスボンドも真っ青!
・会社の女子全員の眼が♡マーク、ラブコールの嵐
・超ダンディーでほんとに性格のいい人
・男性から見ても、うらやましいぐらいのイケメン。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「シンジー部長」から相談を受けた。
「シンジ―」>
XX君。。ちょっと相談があるので
会議室に来てもらえるかな?
まーにゃ>
了解です。
「シンジ―」>
かくかくしかじかで、東京の部隊で
大変な事態が発生している。
これは、君にしかできない仕事なんだ。
なんとかお願いできないだろうか?
まーにゃ>
そりゃ、「シンジ―」さん、無茶ぶりもいいとこですよ。
リーダがいない、企画担当が失踪って
尋常じゃないでしょ。
チームの立て直しなんてやったことないし。
ましてや商品開発リーダリーダのデビュー戦で
「火事場」の火を消せと!!それひどい。
無茶ぶり以外の何物でもない。死人が出ますよ。
責任モテません。できませんって。。
シンジ―>
そこをなんとか、僕がサポートするから
お願い!頼む!頼めるのは君しかいないんだ!!
「シンジ―さん」@お願い部長は
社内で断トツ1番カッコいいし、
とても人柄もいいGENTLE_MAN。
ジェームスボンドが「火だるまになってるプロジェクト」
にやってきて火を消すなんて、泥臭いことを
ファンも望まないことでしょう。
さんざん、「お願い」攻撃させると
ちゃんとサポートしてくださいね。。
約束ですよ。。
ってな感じで言いくるめられ。。。
・開発リーダ何てやったことねーし
・ましてや、空中分解したチームの立て直しって
 中途半端に残党が残っているなら
 一旦、チームを解散させて、0クリアーして、
 立て直ししたほうが、すっきりするのに
 建設途中のビルで
 ・作業員がいきなり行方不明?
 ・設計図もない
 そんなところに行って立て直せって?
これは、相当な覚悟がいるなぁ。。
その当時、何かと相談に乗ってもらっていた
いつも「にこにこ」人畜無害の品質保証部の部長に
「死んだら・骨拾ってください」と
MAILを打ち、いざ、東京の事業所に向かいました。
現場に行けば、
・リーダ更迭
・プランナーが音信不通
・チームが空中分解
それは聞いてたけど。。
蓋を開けてみれば、火だるまー>ほとんど燃え尽きている
ので、火を消しても、再利用できるものがない。
{人財も資料}も再利用できない。
これは、地獄の一丁目確定です。
<あけてびっくり>
・試作担当「フナッシー」が岡本太郎だった。
「ナンダコレは?芸術は爆発だ
岡本太郎ばりの試作物、これは量産できない
後工程を考えない試作品を自信満々で作っている
勘違い野郎」
おい!「フナッシー」このケッタイナ物体はナンダ??
うちの商品は、空を飛ばすものではない。
こんな爆発芸術的作品は、京都博物館において来い!
こんなの物が、量産できると思っているのか??
オマエハイッタイナニヲカンガエテイルノカ??
「フナッシー」>
応答なし。完全無視でスルー状態。
バルサン」&「イトコン」>
・リーダ不在のため、荒れた工業高校みたいない半グレ状態。
・「ノリサン@生き残り開発担当」は廃人寸前
※メーカの部材選定を行っていた「ノリサン」は
暗躍する「デストロイヤー上司:キムジョン」からの
火炎直撃砲による射程外ロングレンジ攻撃で
「お前は、メーカーとの交渉なんてできていない。
ただのメッセンジャーボーイだ、
そういうのを業務放棄というのだ!業務放棄!業務放棄!
さんざん、罵倒されもはや、廃人の一歩手前。。」
※気の毒な「ノリサン」、プロジェクトの途中で
心が折れて、会社を辞めちゃった。
・「コージ―@生き残り企画担当」は、
一体全体。何をしているのかわからない。
立場が悪くなると次元潜航して、消えてしまうので
始末が悪い。
まあ、ここまで、司令部が壊滅、制御不能に陥り
追い打ちをかけて他の部署から横やりが入り、
焼野原状態のチームは見たことがありません。
いやーー、新規開発チーム担当のデビュー戦が
この条件?? ないわ・・・
お先真っ暗とはまさにこのこと。。
プランナの「コージ」は、何を考えてるかさーーぱりわからんし。
「マッキー@デザイン」はいつもニコニコ
 いや、会議室でデザイナを貼り倒してるかもしれん。
「キンチャン@デザイン」>
「レイコ@デザイン」>
2名のデザイナは、1日に1回やってきて
デザインをちゃぶ台返しして去っていく
「シンポン」副部長にキレて
「レイコ@シンポン、許さん。あいつ…いつか殺してやるーーー」
「キンチャン@うぇーん。。
 がんばって作ったデザインが毎日、ちゃぶ台返し
 やってられないよーーー。。焼肉連れてってくれなきゃ
  モチベーションがもたない。」
(わーーったぁ。。。あとで、たーーんと焼き肉
  食わせてやるから、とにかく皆で頑張ろう。。)
さて、どこから立て直す?
まず納品納期から逆算した、全体のスケジュールの見直しからです。
更迭されたリーダは、何の資料も残してくれてない。
過去テーマのスケジュールを参考に
・機械に搭載する部材選定の締め切り
(メーカーは複数あるので、ある時期をデッドラインとして
 使い物になるか?で採用メーカを決めないといけないです)
・撮影環境の構築と
・機械の設計の締め切り
・ソフトの締め切り
システムテストの開始日
・最終納期
全てのソフト、ハードに対する締め切り日を
明確にして
スケジュールを立て直すと
課題が山盛り。。
そこにやってきた「スポコン上司」
東京のエンタメ部門の「シンポン」副部長
(”ちゃんぽん”じゃないよ「シンポン」だよ)
京都にいる「シンジ―部長」は遠く、
東京から射程外。。信号のやりとりもできません。
「シンポン副部長」曰く:
「とにかく、業界初を必ず1つ入れるのだ!」
「そうだ、業界初1眼レフカメラ搭載!!
     これなら営業さんも売りやすかろう!!」
一眼レフカメラ?ちょーーとまって。。
C*ONさんぐらいしかないっすよ。。
そーだ、C*ONさんでいくしかない。
C*ONさん曰く:
「勝手に使ってもらっていいけど
一日にそんなとんでもない回数
パシャパシャ写真とるような使い方は、
保証外だから。うちはサポートできまへん。」
USBでパソコンと接続すると
ソフトウェアからは{撮影、画像転送}はできたので、
今は4月だから、11月の納品までひたすら耐久試験
オートフォーカス、シャッター機構の耐久性
を確認せねば。。
試験のための機構を考えて動かし始めると
1日で、カメラエラーが・・
何じゃこりゃ??エラーコード見ても
どう対処すりゃいいかわからんぞ。
「どーーするーー家康?」状態に。。
ここで、「最終兵器:イトコン」から絶妙なパスが。
「まーにゃ、カメラの電源一旦OFFして
もう一回、ONしてやれば、
また、カメラが復活できるかもしれん。
強引だが、実験しようぜ・・
おっしゃ・・いけるぞ・・」
「まーにゃ!!カメラがエラー出したら、
 一旦電源OFFにしてONするかたちでいってみようぜ
 カメラエラーが出たら
 ゲーム画面を待たせるように細工しといてくれ!」
わかった!京都のソフト担当の「トーサン」に
ソフト変更依頼のMAILだしとく。
「おい、マーニャ?このカメラ
ホワイトバランスとる機能がついてねーぞ
以前のカメラにはあったのに。。
これじゃーまともな肌色出せないぜ??
どーする?家康??」
じゃ。。プロカメラマンの「黄色いおっさん」
電話してきてもらおう。
「黄色いおっさん」曰く:
C*ONのカメラには色温度ケルビン」を
設定できる機能がある。
ケルビン」ってのは色温度を示すもので
色温度がどんなもんか?、別に知らんでいい。。
写真撮影用の灰色紙(グレイボード)が売ってるので
そのボードをカメラで撮影し、
撮影した画像のRGB値のそれぞれの差が1ぐらいの
ところまでケルビン数値を切り替えて⇒撮影⇒画像取得を
くりかえすんじゃ・・RGB値のそれぞれの差が1ぐらいで
収まったケルビン値で撮影すれば、
それで、ホワイトバランスはとれるはずじゃ」
まーにゃ>
「あんたカメラのプロだろ?
  もしも、あんたの言う通り、
    LOGIC組んで検証して
     まともな肌色画像が撮れなかったら
      東京湾に浮くことにになるけど
       大丈夫だよね?。。」
「黄色いおっさん」>
  「大丈夫じゃ。。わしの言葉に偽りはない。」
    
こっちも追い詰められてますから。。
このカメラが使えなければGAME OVERでございいます。
まーにゃ>
わかった、京都の「トーサン」に処理のLOGICをメールで
伝えておく。(これが伝わんねーんだなぁ。)
「まーにゃ」@東京から京都に向けて1時間に1本のペースで
MAL爆弾を送り込む。
北朝鮮弾道ミサイルみたいだね。。)
おかげさまで、全般的に時間の流れがモンゴル系の
「トーサン」が速いペースについてこれず、
MAILをまともに読めない。
「MAILスルー病」になってしまいました。
※これが、開発の後半に悲劇を生むとは
 誰が予想したでありましょうか?
そんなこんなで、何とか、
ハードウェアの形がFIX仕掛けたとき、
「フナッシー@芸術爆発的・量産不能男」が
ハードにけちをつけだした。
「フナッシー」>
「どーしてもユーザの眼に映り込みをつけたいけど
  いまの形状だとそれができない。いやだ」
「まーにゃ&イトコン」>
試作バラックで到底量産できもしないガラクタを
作って勝手に自己満足してた人間が
そんなことを言える立場か?
「フナッシー」>
いやだ。。の一点張り。。
引っ張ってもその場から動かない散歩中の「犬」
のごとく、ガンとして譲らない「フナッシー」
そんな重箱の隅をつつくようなことは
ユーザは
「気にしない。気にしない。気にしないーー一休さん
ユーザが求めているのはキレイに映った自分の写真
眼の映り込みまで見やしない。見えもしない。
しゃーないので「光学」プロの「オカチャン」に
緊急出動依頼して、
「フナッシー」をぶった切ってもらいました。
「オカチャン」顔はニコニコだけど、
必殺仕事人ばりに、決めるとこは決めてくれます。
何考えてるかわからないがオソロシイ「オカチャン」
さあ、これで、ようやく、機械の試作品が工場で拝める。
ここまでで、試作フェーズ完了
今後は、
(2)工場での一時試作立ち合い
(3)量産試作立ち合い。
(4)商品の店頭販売テスト
(5)量産
(6)納品後のフォローアップ
と話が続くけど。。
あいかわらず、更新は不定
途中で何を書いているのかわからなくなる。
かもしれませんが、ついてきてねーー。
いやーー、開発プロジェクト案件1回で
単行本1冊確実に書けますって。。
課題山盛り、いつも火だるま・・笑えねーー。。
では・・また・・:_;)/